浪費し始めたきっかけを振り返る
浪費が制御できていない渦中の時は、自分を冷静に見ることができないですけど、抜け出せた今は冷静に振り返ることができます。
そもそも本や雑誌は買っていたけれど、基本的には節約家のタイプで、独身の間はいいコートを1枚買ってそれをずっと着るような感じだったので、服やバッグが溢れて困るなんてことはありませんでした。
結婚してからも主人の少ない給料だけでやりくりしようと頑張ってました。
それがなぜ崩れたか振り返るに、子供が生まれて親から少しばかりまとまったお金をもらったのがきっかけでした。
宝くじが当たると、金遣いが荒くなり、結果的に宝くじが当たる前よりも貧乏になる確率が高いそうですが、私もまさにそうでした。
親からもらったお金を使い果たし、自分の貯金が減っていくようになっても、浪費が止まりませんでした。
子育てのストレスもありましたし。
母が近所の若夫婦が親からまとまったお金をもらったのに、使い切ってしまったという話を聞いてきて「あの若夫婦はあかん」と話してくれたことがありましたが、自分もそうだとは言えませんでした。
旦那が定年で退職金をもらって、それまでは慎ましく暮らしていたのに、気が大きくなって海外旅行やら投資やらなんやらに使ってしまってあっという間にお金がなくなるなんて話もありますし、コツコツ働いたのではないお金が手に入るとそんな使い方をしてしまうんでしょう。
ネットショッピングが一般的になってきて、買ってもそのものが手元にないので、いくら買っても買った気がしないのと、届いてみると思ってたのと違うということがよくあっても返品したり、捨てることができないでいました。
部屋をきちんと整えたいと思っても、子供が本棚の本を毎日毎日全部出してカバーをめくってしまう時期がありました。
子供の指先の発達のために、止めるように言わない方がいいんだろうと思って、好きに出させて、最初のうちは毎日戻していましたが、続きものは1巻から順番に並んでないと落ち着かないですし、上下逆だったり、違う巻のカバーがかかっているのも落ち着かないので、きっちり戻そうとしてましたが、疲れて、子供が出したままにしてたらもう出さないだろうってことで、出しっぱなしにしていました。子供はそのうちしなくなりましたが。
そうやってだんだんと散らかった状態に慣れていきます。
おもちゃと子供服のお下がりは不要
それに今から考えるとおもちゃや、子供服のお下がりって全然必要なかったです。
年に4回ぐらいは主人の実家に泊まりに行き、その度に合体ロボとか6000円、7000円するものを買ってもらっていましたし、自分たちでもクリスマス、誕生日にはそれぐらいの価格のおもちゃを買い、しまじろうで定期購入のおもちゃが届き、たまーにマクドのハッピーセットで組み立ててもすぐに壊れてしまってストレスのかかる接続部分の設計のなっていないおもちゃでイライラしながら直さなければならない物を買い与えたりしていましたし、ガチャガチャもお金の無駄だなと思いながらも時々はさせてやっていました。
それで数日遊んだらもう遊ばないんです。
今から考えると、小さいうちからお小遣い制にして、自分のお金の範囲でガチャガチャでもカードゲームでもさせてたら良かったです。
ハッピーセットも月に1回までとか決めておいたら良かった。
お小遣い制は小学生になってからでした。
そんなおもちゃがいっぱいある状態なのに近所で子育てを卒業した人におもちゃをもらってしまい、溢れてイライラしていましたね。
お下がりの服もよく考えれば全然いらなかったなと思います。
お下がりをどこかからたくさんもらった人が、それをただ捨てるのが心理的にできなくて、こちらもその時はもらいたかったし、もらっていましたが、お下がり服ってものはとにかく大量なんですよ。
防虫剤の匂いのきついものは即捨てていましたが。
そのころはまだそんなに捨てることができないでいたので、おもちゃと子供服が溢れて大変な状態でした。
おもちゃも成長に従って捨てていってでもまだ少しはある。
子供服はサイズアウトすると捨てることができるので今はスッキリしています。
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断捨離の臨界点を超えて捨ててスッキリした部屋を見ることが快感に
あまり捨てなれていない時は、物の量を減らそうと物を捨てる時に、罪悪感があり捨てづらいものです。
「これはまだ着るかな、もう着ないかな」って1着1着やっていくのはものすごいエネルギーが要りますし、少しぐらい捨てたところで、それほどスッキリ感は味わえないんですよね。
物を減らしていって臨界点を越えると、とてもスッキリして快感になる。
大事なのは臨界点、つまり変化が起こるところまで減らすことなんですよね。
そうすると、捨てるとスッキリして幸せを感じ、物が増えることが苦痛になりました。
これまでは気に入った物を手にいれることが幸せだったのに、捨ててスッキリした部屋を見ることに幸せを感じてしまう。
手のひら返しぐらいにびっくりする心境の変化です。
お掃除もこれまでにないぐらい毎日するようになりました。
排水溝の蓋をミニマリストさんはたいてい外されているんですが、真似して外してみると、ゴミの溜まりがよく見えるのでその都度捨てるようになりました。
これまでは風呂の排水溝は髪の毛が溜まって排水が阻害されるようになってから掃除していたので、蓋も周りも汚れてましたが、今は毎日綺麗な状態です。
玄関のたたきも、脱いだ靴が歪んで置いてあるのが気になるようになり、みるたびにきちんと前を向いておくように直すようになりました。
今日は階段の下の収納と、洗面台の下を整理整頓してスッキリです。
あちこち綺麗をキープできるようになり、いやーほんとに思い切って物を減らして良かったなと思います。
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